米司法長官 報復テロ警戒指示 観光地に警官重点配備
産経新聞 5月4日(水)7時56分配信

 【ニューヨーク=松浦肇】国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者殺害を受け、ホルダー米司法長官は3日、下院の公聴会で、米国や海外の米権益にアルカーイダが報復テロを行う可能性があるとして、警戒を強化するよう指示したことを明らかにした。

 ニューヨーク市も2日、報復テロに対する警戒態勢を強め、金融街のウォール街や観光名所のタイムズスクエアなど人出の多い場所に警察官を重点的に配備し、爆発物や不審者に目を光らせている。

 米中枢同時テロの現場となった世界貿易センタービル跡地(グラウンド・ゼロ)で会見したニューヨーク市警のレイ・ケリー長官は同日、「具体的な(テロの)脅迫を受けているわけではないが、ビンラーディンの弟子たちが復讐(ふくしゅう)に向かうことが考えられ、ニューヨーク市を攻撃するかもしれない」と注意を促した。

 ブルームバーグ市長も、差し迫った新たなテロの脅威はないとしながらも「ビンラーディン殺害後も、われわれが(テロの)最大の標的であることは間違いない」と述べた。

 グラウンド・ゼロでは未明の「集会」に続き、日中も祈りをささげ、献花する市民の姿があったが、その多くが報復テロへの懸念を隠さなかった。

 法律事務所に勤めるカレンサ・ランドラムさん(44)は、「誰だって銃を持ってビンラーディンになることができる」と話し、同時テロで友人らを亡くした救急看護師のファブリジオ・ビノバさん(46)は「(アルカーイダの)ネットワークはまだ生きている。世界が前よりも平和になったとは思わない」と語った。


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